クリントン前国務長官が存在感 民主党候補者討論会
クリントン氏とともに世論調査で1位、2位を争っているサンダース上院議員も手堅い受け答えを見せた。いつものように情熱的だったサンダース氏だが、討論会のステージよりもスポーツアリーナで観衆を前に大規模な集会を開くほうが似合っているようにも見えた。
サンダース氏はまた、クリントン氏の私用メール問題に話しが及んだときに、「米国の人々は、あなたの電子メールについて聞き飽きている」と述べ、クリントン氏に助け船を出すシーンもあった。
一方で、サンダース氏が自身の政策について、手厚い医療制度と社会保障が北欧諸国と近いと指摘したときに、クリントン氏は、デンマークは大好きだがとした上で、米国ではそうした経済政策はうまくいかないと否定的な見方を示した。
銃規制でも両者の違いが目立った。クリントン氏は、銃規制を目的とした「ブレイディ法」についてサンダース氏が反対票を投じたことなどを挙げて、サンダース氏を批判。銃規制について、サンダース氏が厳しい姿勢を十分に見せていないとし、さらに、全米ライフル協会(NRA)に対して全国民が立ち向かうときだと訴えた。
これに対し、サンダース氏は、多くの声が聞こえているとしても、我々全員がそれを望んでいるわけではないと切り返した。
サンダース氏はまた、クリントン氏が大企業や富裕層からの資金援助が多いことを示唆することで、ポイントを獲得したようだった。