クリントン氏、トランプホテル前でトランプ氏を痛烈批判
ネバダ州ラスベガス(CNN) 来年の米大統領選に向けて民主党からの出馬を表明しているヒラリー・クリントン前国務長官は12日、共和党の指名争いで先頭に立つ実業家ドナルド・トランプ氏の所有するホテルの外で行われた集会に立ち寄り、トランプ氏を痛烈に批判した。
クリントン氏は、「トランプ氏を面白いという人もいるが、移民や女性を侮辱するのは面白くもなんともない。もし大統領に立候補するなら、米国にいるすべての人を代表すべきだ」と述べた。
クリントン氏が参加したのは飲食業界の労働組合員ら約500人の集まり。ラスベガスの「トランプ・インターナショナル・ホテル」の従業員を組織しようとロビー活動を行っている。
クリントン氏はまた、労働者は組合を組織する権利を持つべきだと強調。大統領に就任した場合、こうした権利を守っていく意向を示した。
今回の訪問は、民主党指名候補争いでのクリントン氏の戦略を反映している。共和党に対する批判に集中することで、民主党支持の有権者に対し、自分こそが共和党候補者に立ち向かうのに適任だと示したい考えだ。
ネバダ州ラスベガスのウィンでは13日、現地時間の午後8時30分から、CNNらの主催で民主党大統領候補者による初の討論会を控えている。クリントン氏やバーニー・サンダース上院議員(バーモント州)のほか、3人の候補者が準備を進めている。