拘束の米紙記者に判決、詳細不明で家族ら不満の声 イラン

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ジェーソン・レザイアン氏=Zero Point Zero

ジェーソン・レザイアン氏=Zero Point Zero

(CNN) 米紙ワシントン・ポストの記者がイランで拘束されスパイ容疑などに問われていた問題で、イランの裁判所が判決を言い渡したことが分かった。半国営のイラン学生通信(ISNA)が11日、裁判所の広報担当者の話として報じた。

判決を受けたのはワシントン・ポストの元テヘラン支局長、ジェーソン・レザイアン氏。2014年7月にイランで拘束されてから1年以上、収監されており、国際的な批判が高まっていた。

判決の内容や量刑については現時点で不明。ISNAは裁判所の広報担当者の話として、「この人物は判決を言い渡されたが、判決の詳細は分からない」と伝えた。レザイアン氏か担当弁護士が今後20日以内に、上訴する可能性があるという。

レザイアン氏の家族は声明で、判決について「14カ月に及ぶ不法収監と不透明な公判プロセスの末に付け加わった、悲しい1章」と述べるなど、情報不足に不満の声を上げている。

ワシントン・ポストのダッグ・ジェール外報部編集委員はCNNの番組で、今回の謎めいた発表について、「我々が目撃しているのは、でっち上げだ」「判決は言い渡されたが、これが最後ではないとイランが主張しているのは、これが裁判所の問題ではなく、イラン政治の世界で決められている問題だということを改めて示している」と述べた。

米国務省のジョン・カービー報道官は、判決が言い渡されたとされていることに関し、米政府は確実な情報を持っていないとし、「状況を詳しく観察しており、レザイアン氏に対するすべての起訴取り下げと即時釈放を引き続き求めていく」と述べた。

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