授業開始の大学内で4人刺す、容疑者射殺 米加州
(CNN) 米カリフォルニア大学マーセド校は4日、男子学生が同日朝、授業が始まった際に教室内外で4人を刺す事件が起きたと発表した。被害者は学生2人、同大学職員と契約職員で、全員に意識があり命に別条はない模様。
このうち2人は手当てを受けるためヘリコプターで搬送された。残る2人は大学内で治療を受けた。
マーセド郡の保安官事務所などによると、容疑者は犯行後、教室のある建物から逃走したが、大学警察の警官2人が追跡。容疑者がこの後、方向を変えて近づいてきたため、警官が射殺したという。
容疑者は同大のキャンパス内に居住していた。同校の広報担当者は、警察は犯行の動機を明らかにしていないと指摘。容疑者と被害者の間の関係も不明とした。
容疑者は刃渡りが約20〜25センチの狩猟用ナイフで武装して教室に侵入し、学生の1人を刺した。契約職員もこの時に教室に入り、被害を受けていた。この職員は最初、けんかの発生と受け止めていたという。
容疑者はこの後、教室の前で同校の女性職員と2人目の学生を襲っていた。
同保安官事務所によると、事件では容疑者がバックパックを持っていたため予防措置として爆弾処理班を出動させてもいた。
マーセドはサンフランシスコから南東へ約209キロ離れている。
同校は事件を受け、5日の授業は取りやめる措置を発表した。