米ミズーリ州の洪水死者14人に ミシシッピ川の一部堤防越える
(CNN) 荒天が続いていた米南部や中西部で洪水が相次ぎ発生し、ミズーリ州での死者数が30日までに14人に達した。先週末からの嵐で全米では49人が死亡、道路や住宅の冠水被害も広がっている。ミズーリ州では最高水位に達する河川が増えており、非常事態が宣言された。
ミズーリ州のジェイ・ニクソン知事は、ミシシッピ川の水位について、最高時には1993年に起きた大洪水の時を越える恐れがあると言及。州兵も出動させ、救援隊の支援や避難地域での安全確保に当たっている。
嵐は過ぎたものの、テキサス州からイリノイ州にかけての地域で河川の水位が上昇している。ミズーリ州セントルイスに近いウェストアルトンでは29日、降雨で増水したミシシッピ川の水位が堤防を越えてあふれ出した。住民は身の回りの物を持って高台に避難した。
30日朝には空撮カメラにより、セントルイスの一部が冠水している様子が捉えられた。ショッピング街も浸水しているという。
米国立気象局が30日午後3時に出した声明によると、洪水警報が出た地域に住んでいるのは全米で1210万人。中部では約400本の河川で水量が洪水の警戒レベルを越えており、約45本の河川で大規模な氾濫(はんらん)が見られるという。