ミシシッピ川が氾濫、下流域でも洪水発生の恐れ 米
ミズーリ州ユーレカ(CNN) 荒天の影響で米南部や中西部で洪水被害が引き起こされるなか、ミズーリ州セントルイス地区では洪水の勢いが弱まる一方、それよりも南に住む住民たちは、砂袋を積み上げたり、家具を家のより高い階に運んだり、より安全な場所に避難するなどして、川の氾濫(はんらん)に備えている。
イリノイ州のラウナー知事は、同州最南端に位置するアレクサンダー郡のいくつかのコミュニティーを訪問した。同郡ではすでに堤防が決壊し、住民らが避難している。ミシシッピ川は、3日にイースト・ケープジラード、4日にカイロ付近で最高水位に達する見込みだ。
ラウナー知事は「一部のコミュニティでは93年の大洪水の時よりも深刻な被害が出ている」と述べた。同知事によると、アレクサンダー郡ではすでに5つの堤防が決壊したという。
クリスマス前後に降った大雨の雨水が複数の川に集まり、それらの川がミシシッピ川に流れ込んでおり、同川の下流に位置するミズーリ州南部、イリノイ州、アーカンソー州、テネシー州、ミシシッピ州、ルイジアナ州では、今後、洪水の発生が予想される。現在、16州で計800万人が住む地域に洪水警報が発令されている。
ミシシッピ川が最高水位に達すると予想される日は、テネシー州メンフィスが1月9日、ミシシッピ州ではグリーンビルが1月14日、ヴィックスバーグが1月16日、ナチェズが1月17日、ルイジアナ州バトンルージュが1月19日となっている。