武装した抗議集団、動物保護公園の建物を占拠 米オレゴン州
(CNN) 米オレゴン州南東部のマラー野生動物保護公園内で、地主らの権利を主張する抗議集団が連邦当局の建物に立てこもり、長期間の占拠も辞さない構えを示している。
集団のメンバーで、昨年土地管理当局との対立が報じられたネバダ州の農場主クリーブン・バンディー氏の息子、アモン・バンディー氏(40)は3日午前、CNNとの電話インタビューで「市民の憲法上の権利」を連邦当局から取り戻すのが目的だと語った。
アモン氏らは、連邦当局が保護区を設置、拡大するため強制的に土地を取り上げ、売却を拒否した農場主らを不当に罰してきたと主張。2日にデモ行進を行い、公園内の建物に立てこもった。当局者らによると、現在使われていない建物で、内部に職員らはいないとみられる。
同集団はデモで、2001年に自分たちの土地に火をつけたとして禁錮5年の有罪を言い渡された別の農場主親子への支持を訴えた。この親子は密猟の証拠隠滅を図ったとされるが、本人たちは外来植物の駆除が目的だったと主張してきた。ただし弁護士によればこの親子は、アモン氏らの集団からの支援は望まないことを明言しているという。
アモン氏は「我々はテロリストではない」と強調。集団メンバーの人数は言えないとする一方、「必要な限り占拠を続ける」「武器を使うつもりはないが、攻撃されれば自衛する」と述べた。ただ、具体的な要求を尋ねる質問にははっきりした答えを示さなかった。
米魚類野生生物局は、事態を引き続き見守るとの姿勢を示している。