米軍、アフガンでISIS支部の掃討戦強化 権限付与で
米政府によると、ホラサンは2015年1月に発足し、ISIS指導者のバグダディ容疑者に忠誠を誓った。抱える戦闘員らの人数は正確にわかっていないが、アフガンの反政府武装組織タリバーンやパキスタンのパキスタン・タリバーン運動(TTP)を離脱した個人が多くいるとされる。
米国防総省当局者によると、ホラサンの指導者はTTPを離れたハフェズ・サイード・カーンと名乗る人物。
米下院軍事委員会のマック・ソーンベリー委員長はホラサンを対象にした交戦規定の変更が遅れたとしてオバマ政権を非難。声明で脅威と認定するのに1年もかけるような問題ではないと主張。
同委は、米軍は2月も含め昨年2度にわたってホラサン掃討の許可を求めたと認識していると指摘。しかし、オバマ大統領の行動力不足にまたも阻まれ、ホラサンの脅威否定もあり、同組織の成長を許し、米軍とアフガンの協力相手が直面するリスクをさらに拡散させることになったと批判した。