最新鋭F35機、実戦配備前の性能確認に懸念 日本も調達
これに対しロッキード・マーチン社は今回の報告書に触れ、「指摘された全ての問題点は既に知られたことであり驚きはない」との声明を発表。同機の開発過程は8割終えているとし、正さなければならない欠陥も承知していると述べた。その上で、海兵隊仕様のF35機が昨年7月、実戦配備に必要な最低限の性能を満たしていた事実に注意を向けた。
F35機の大規模発注については米上院軍事委員会のマケイン委員長(共和党)も異議をはさんでいる。CNNの取材に生産に入った段階で問題点の発生が判明し、修理に多額の費用がかかれば納税者の負担になると指摘した。
単座式のF35機は空中戦、対地攻撃、情報収集や監視偵察飛行などの性能を持つ。また、同僚機や司令官らとの即時のデータ共有やレーダー網に探知されずに敵の空域に入り込むステルス飛行も可能。パイロットは特殊ヘルメットの着用で状況認識の視認を360度の範囲で出来る。