ISISが今年中に米本土攻撃の恐れ 情報当局高官が証言
12年以降にシリアへ渡った外国人戦闘員は欧米からの6900人を含め、計3万8200人余りに上っている。
イラク、シリアでの対ISIS作戦についてスチュワート氏は、ISIS支配下のイラク北部モスルが今年中に奪還されることはないだろうと、悲観的な見方を示した。
クラッパー氏はISISに加え、イエメンを拠点とする「アラビア半島のアルカイダ」、シリアを拠点とする「ヌスラ戦線」など国際テロ組織アルカイダ系の過激派も今年、勢力を拡大する構えだと指摘した。
同氏はさらに、北朝鮮の核とミサイルの開発計画やイランとの核合意、サイバーセキュリティー、ロシアの軍拡といった問題にも言及した。
北朝鮮をめぐっては、先月の核実験と7日の衛星打ち上げを受け、「米国に直接脅威を及ぼす長距離核ミサイルの開発を図っている」との懸念を改めて表明した。
イランに対しては、合意違反を示す証拠はないとしたうえで、情報当局としては不信感を持っていると言明。同国で拘束されている米国人が、経済面や政治面の譲歩を引き出すための「交渉材料」に使われる恐れもあると指摘した。