ISISが今年中に米本土攻撃の恐れ 情報当局高官が証言
ワシントン(CNN) 米情報当局によると、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は今年中に米本土への攻撃を試みる可能性がある。国防情報局(DIA)のスチュワート長官が9日、上院軍事委員会で証言した。
スチュワート氏は、ISISが今年、欧州でのさらなるテロと、米国への直接攻撃を図るだろうと述べた。
同委員会にはクラッパー国家情報長官も出席。世界では暴力的な過激派が約40カ国で活動し、テロリストの隠れ場所は前例のない数に達していると警告した。
クラッパー氏はさらに、ISISとその8つの支部が現在、テロ組織として最大の脅威だと指摘。メンバーらはイラクやシリアから流出する難民に紛れ込んで他国へ侵入していると語った。
同氏によると、ISISはパスポート偽造の高い技術を持っている。シリアでは、パスポート作成の機械を備えた旅券事務所がISISに占拠されたと伝えられる。
クラッパー氏は証言に先立ち、世界の脅威に関する年次評価報告書を発表した。同報告書によると、米国では昨年1年間に、ISISとつながりを持つ容疑者が約60人逮捕された。