「アラビア語の会話で搭乗拒否」 イスラム教の学生が訴え 米

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サウスウエスト航空は「一切の差別を容認していない」と述べた

サウスウエスト航空は「一切の差別を容認していない」と述べた

続いて手荷物や身体の検査をされ、FBIの捜査員に「殉教者について言ったことを正直に話しなさい」と迫られたとマフズーミさんは振り返る。「その言葉を口にしたことはない。ただインシャラーと言っただけ」と言い返すと、間もなく事情聴取は終わって解放された。ただし「サウスウエスト航空では戻れない」と告げられたという。

サウスウエスト便の運賃は払い戻しを受け、デルタ航空の便を自分で予約し直してオークランドに戻った。帰宅しても動揺が収まらず、数日間起きられなかったという。

マフズーミさんは「イラク人にも米国人にもイラン人にも、人間として共通の尊厳がある」と訴え、サウスウエスト航空に謝罪を求めている。

これに対して同航空は、「出発前に機内で安全を脅かす恐れのある発言が聞こえたとの報告があり、乗員の判断で調査することにした。地元の捜査当局もその乗客と話をしたと認識している」としながらも、プライバシーを理由に詳しい説明は避けた。

FBIの広報は、マフズーミさんから事情を聴き、「それ以上の対応」は取らなかったとしている。

マフズーミさんから報告を受けた米国のイスラム教団体は、「サウスウエストなど航空各社に対する苦情は今年に入って激増している」と指摘する。これに対して同航空は、「サウスウエストでは一切の差別を容認していない」と反論した。

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