9歳少年、養子費用を自ら捻出 レモネード売る姿が話題に
(CNN) 米中西部ミズーリ州スプリングフィールドに住む9歳の少年が養子になるための裁判費用を稼ごうと家の庭先でレモネードやクッキーを販売する姿が話題となっている。メディアに取り上げられたことも手伝って、何百人もの人たちがレモネードスタンドを訪れており、これまでにレモネードの売り上げや寄付などで1万ドル以上が集まった。
トリスタンくんは先週末、レモネードやクッキー、ボトル入りの水を販売した。この売り上げは全て、後見人のドニー・デービスさんに渡される。ドニーさんがトリスタンくんを養子として迎えられるようにするためだ。
ドニーさんと夫のジミーさんは、レモネードなどの売り上げで数百ドルの費用がまかなえればいいと考えていた。しかし、地元メディアがこの件を取り上げて話が広がると、庭先には多くの人々が訪れるようになった。
ドニーさんはCNNの取材に、「トリスタンに会うためだけに2時間半も車を運転してくる人もいる」と話す。先週末の23日だけでも600人以上の人が訪れたという。「氷や水やクッキーのために走り回っていた。クーラーに水を入れても、冷える前に売れてしまった」と語る。
これまでのところ、レモネードスタンドでの売り上げや寄付、クラウドファンディングを通じ、1万8000ドルが集まった。さらに集まった分はトリスタンくんの教育基金に回す予定だという。
トリスタンくんの人生は厳しいものだった。
10年前、ドニーさんの前夫が15歳の少女を妊娠させた。彼女が生んだのがトリスタンくんだった。