ケンタッキー辛勝の民主クリントン氏、前途多難か

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ケンタッキー州予備選を60秒で振り返る

(CNN) 米大統領選に向けた民主党の候補指名争いで、ヒラリー・クリントン前国務長官は17日、ケンタッキー州の予備選をごく小差で逃げ切ったものの、オレゴン州でライバルのバーニー・サンダース上院議員に完敗した。同党の指名はクリントン氏が獲得する見通しだが、その前途は決して安泰ではない。

ケンタッキーは、クリントン氏が2008年大統領選の予備選でオバマ現大統領に35ポイントの差をつけて圧勝した州だ。クリントン氏は今回、同州にかなりの資金をつぎ込んで熱心に支持を訴えたが、敗北の屈辱をかろうじて回避する結果にとどまった。

サンダース氏は同日、カリフォルニア州での集会で、クリントン陣営からの撤退圧力をはねつけ、「最後の一票が投じられるまで」レースに残留すると改めて表明した。

クリントン氏はこの日の夜、公の場に姿を見せず、ただツイッター上に陣営からケンタッキー州住民への感謝の言葉が投稿された。

ケンタッキー州での薄氷の勝利は、本選へ向けた党内の結束が容易ではないことを示している。クリントン氏が最終的に民主党候補の座を確保するとの見通しにもかかわらず、サンダース氏の指名を望む党員がまだ何万人もいる。クリントン氏が得ている支持の強さや労働者層へのアピール、個人的な選挙手腕などをめぐる疑念は、本選でも不安材料となる恐れがある。

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