クリントン氏がケンタッキー州で勝利の見通し 州務長官
(CNN) 米大統領選に向けて南部ケンタッキー州で行われた民主党の候補指名争いの予備選で、同州の州務長官は17日、公式結果ではないとしながらも、ヒラリー・クリントン前国務長官が勝利する見通しだと述べた。
両候補の間で抜きつ抜かれつの争いが続いたケンタッキー州では、開票率99%の時点でクリントン氏の得票率が46.7%と、バーニー・サンダース上院議員の46.3%を上回っていた。
クリントン陣営は短文投稿サイト「ツイッター」で「ケンタッキーで勝った!」と勝利を宣言した。
サンダース陣営の幹部は先ごろ、CNNとのインタビューで、ケンタッキー州での接戦は民主党員がクリントン氏の指名に「二の足を踏んでいる」兆候だと語り、「メディアはレース終了を宣言したいようだが、有権者はレースの継続を望んでいる」と主張していた。
クリントン氏はこのところ連敗を喫してきたが、ケンタッキー州の予備選は同氏に有利な要因がいくつかあり、大勝に期待をかけていた。まず民主党員以外は投票できない「クローズド方式」で、サンダース氏に傾きがちな無党派層が参加していない点。クリントン氏が今回のレースで得意としてきた南部の州である点。そして夫のクリントン元大統領が1992年と96年の大統領選で同州を制し、夫婦ともこの場所に深いつながりを維持してきた点などだ。
しかし、今年3月の対話集会で環境政策に絡み、「石炭企業をつぶす」と発言したことが、炭鉱産業の歴史を持つ同州の反感を招いた。先週敗北したウェストバージニア州予備選でも、同様の影響が出ていたとみられる。
ケンタッキー州では55人の代議員が得票率に応じて比例配分される。