トランプ氏とライアン下院議長が会談、党の団結アピール
ワシントン(CNN) 米大統領選で共和党からの指名を確実にしている実業家のドナルド・トランプ氏は12日、ワシントンで同党のポール・ライアン下院議長と会談した。ライアン議長はCNNとのインタビューで、トランプ氏を支持できる段階にはないと述べて注目を集めていた。
トランプ氏とライアン議長は会談後、共同声明を出し、「意見の相違がいくらかあるのは事実だが、多くの重要な分野で見解が一致していることを認識することができた。今後もさらに議論を続けるつもりだが、わが党を団結させ、この秋に勝利を手にするチャンスは十分にあるという私たちの確信は揺らいでいない。私たちはこの目標の達成に向け、ひたすら力を合わせていく所存だ」と述べた。
毎週恒例の記者会見でライアン議長は、トランプ氏への支持表明は行わなかったものの、同氏に対する前向きな姿勢をアピールした。
ライアン氏は「今回は初めての会合だったが、非常に心強いという印象を受けた。だがこれは1つのプロセスで、しばらく時間がかかる。45分間でまとめられるものではない」と述べた。
一方トランプ氏はツイッターに「ワシントンでライアン議長や共和党幹部とすばらしい1日を過ごした。非常にうまく進んでいる」と投稿した。
会談を仲介した共和党全国委員会のプリーバス委員長もCNNに対し、「党の団結に向けた幸先のよい1歩」だったと述べて会談の成功を強調した。委員長によれば、トランプ氏とライアン議長は早ければ13日にも再度、接触する予定だという。