女性がクマに襲われ負傷、「死んだふり」失敗 米国立公園
(CNN) 米アラスカ州のデナリ国立公園でグループでハイキングをしていた28歳の女性がハイイログマ(グリズリー)に襲われてけがをしたことが4日までに分かった。国立公園局はクマを見付け、処分するとしている。
当局の発表によれば、グループは1日夜、ハイキング中に2~5歳のクマに襲われた。グループはその前にもクマを目撃していて、これを避けようとしていたものの、最終的にクマが襲ってきた。当局者によれば、グループは死んだふりをしたが、その後、クマに襲われた。
襲撃後、クマはいったん歩き去ったが、数分後戻ってきた。そのときは石を投げつけて追い払ったという。
別のグループもこの襲撃の前に同じクマを見付けていたが、そのときは、みんなで固まり、大声をあげたり手を大きく振ったりしてクマを追い払っていた。当局者によれば、クマと遭遇した際の行動としてはこれが正しいものだという。
当局によれば、クマと接触したり接触が起きようとしていたりする場合は死んだふりも適切な反応だが、死んだふりをすることで、クマの好奇心をかき立てる可能性もあるため、あまりに早い段階での死んだふりは勧めていないという。
女性は公園内で治療を受けた後、病院に搬送されたという。
このクマは過去2週間にも観光客を襲っていた。けが人は出なかったが、バックパックから食料を奪ったという。