銃撃で死亡した警官、全米で31人に 前年比72%増
(CNN) 米ルイジアナ州バトンルージュで警官3人が銃撃され死亡した事件で、今年に入って銃で撃たれて死亡した警官は全米で31人となり、前年同期比で72%増となったことが18日までに分かった。警官の殉職について調査している全米法執行官追悼基金が明らかにした。
昨年1~7月に殉職した62人のうち、銃で撃たれて死亡した警官は18人だった。これに対して今年は、殉職した警官60人のうち半数以上を銃関連の犠牲者が占める。
銃のために死亡した警官の数は2014年以来、減少傾向にあったといい、同基金の広報は「火器のために死亡する警官が前年より増えたのは極めて憂慮すべき事態」と指摘。「今日のルイジアナや先週のダラスなど一連の事件は、明らかに制服や職務を理由に警官を狙う者がいることを物語る。これは大きな問題だ」と話す。
2015年の1年間では殉職した123人のうち41人が銃で撃たれていた。最も多かったのは車やバイクなどの事故による死亡の48人。次いで溺死、感電、転落、火災関連が34人を占めた。
16年に入ってからは銃が筆頭の死因に浮上。交通関連の死亡は24人、「その他」は8人となっている。