民主クリントン氏、副大統領候補にケーン上院議員を指名
(CNN) 米大統領選に向け民主党の候補指名を確実にしているヒラリー・クリントン前国務長官は22日、副大統領候補にバージニア州選出のティム・ケーン上院議員(58)を選んだと発表した。経験豊かで安定感のある候補を選んだ形だ。
クリントン氏は短文投稿サイトのツイッターで、「ティム・ケーン氏を副大統領候補に発表することができて興奮している。他者のために闘うことに人生をささげてきた男性だ」と述べた。
ケーン氏はこの数分後、「ヒラリー氏から今さっき電話があった。副大統領候補になれて光栄だ。明日のマイアミでの遊説が待ち遠しい」とツイートした。
クリントン氏は23日、フロリダ州マイアミで行われる選挙集会でケーン氏を紹介する予定。フロリダ州が今秋の本選で鍵となることを意識した動きで、スペイン語に堪能なケーン氏がクリントン氏を中南米系の有権者に紹介する機会にもなる。
クリントン氏はこの集会で初めてケーン氏と一緒に登場する。オハイオ州クリーブランドで行われていた共和党全国大会からスポットライトを奪いたい考えだ。
独ミュンヘンで銃撃事件が発生したことを受け、クリントン陣営は発表の時期を改めて協議した。銃撃事件と同時にニュースで放映され、無神経な動きとみなされることを避けるためだったが、結局、従来の計画通り22日に発表を行った。
ケーン氏はバーニジア州の州知事や民主党全国委員会の委員長を務めたこともある主流派。以前から経験豊かで無難な候補とみられ、白人労働者階級の有権者の支持拡大につながる可能性もある。