自治体がごみ収集ストップ、業者と契約期限切れ 米
(CNN) 飲料水の鉛汚染で水危機に陥った米ミシガン州フリント市が、今度は1日から当面の間、ごみを収集しないと発表した。住民に対しては、ごみを出しても収集されないので出さないようにと呼びかけている。
同市のごみ収集は、これまで委託していた業者との契約期限が切れ、その後も新たな契約を結ぶことができない状況にある。
同市のカレン・ウィーバー市長は「正式な契約が結ばれるまではゴミを出さないよう住民に要請する」と発表。今週中には問題を解決したい意向だとした。
フリント市では、ミシガン州が2014年に経費削減のため同市に供給する水の取水源を切り換えたことが原因で水道管の腐食が進み、飲料水に鉛が混じった。昨年の調査で、子どもなどの住民から高濃度の鉛が検出されていた。
この事件では飲料水の品質管理担当者など州の職員や元職員6人が7月29日に訴追された。検察によると、6人は共謀して鉛汚染の痕跡を隠蔽(いんぺい)していたとされる。捜査は現在も続けられている。