ロシアの選挙干渉、「民主主義の破壊」招く マケイン氏警告
ワシントン(CNN) 11月の米大統領選にロシアがサイバー攻撃で干渉したとされる問題について、共和党の重鎮ジョン・マケイン上院議員は「民主主義の破壊」につながる恐れがあるとの危機感を示し、調査のために特別委員会を設置するべきだと改めて主張した。CNNのインタビュー番組で19日までに語った。
マケイン氏はアリゾナ州選出のベテラン議員で、上院軍事委員会の委員長を務めている。
インタビューでは「戦後に確立された世界秩序は、世界史上まれにみる平和な時代を築いてきた。その秩序が破たんし始めた兆候かもしれない」と主張。その原因は米国の指導力が完全な機能停止に陥っていることにあると述べ、「米国がリーダーを務めなければ、ほかにたくさんいる悪者がリーダーになってしまう」と警告した。
特別委員会の新設に対しては、共和党内のマコネル上院院内総務やライアン上院議長が反対の立場を示し、上下両院にすでに設置されている委員会で対応できると主張してきた。