入国禁止の大統領令、差し止めをめぐる訴訟で口頭弁論
また別の判事は、大統領がイスラム教徒全員の入国を拒否することも可能だというのかと追及し、フレンティエ氏が「そういう命令ではない」と繰り返す場面もあった。
パーセル氏は、大統領が入国禁止令を出した動機にはイスラム教徒に対する敵意があったと主張した。また、大統領令によって州内の住民や州政府の税収に損害が及ぶことは確かだと述べた。
フレンティエ氏は、米国に足を踏み入れたことのない外国人には合衆国憲法が適用されず、入国の権利は認められないとの主張も展開。連邦高裁がたとえ差し止め命令の効力を認めるとしても、その対象は過去に入国しているグループに限定するべきだと述べた。
これに対してパーセル氏は、特定の宗教の信者を差別することは憲法上の政教分離の原則に反すると反論した。
サンフランシスコの連邦高裁は全米でもリベラル色が濃いことで知られている。高裁の判断は今週中にも出る見通しだ。