新しい入国禁止令、週内にも発表か 永住権保持なら除外明記
トランプ大統領が先月出した大統領令は、イスラム圏7カ国からの渡航者を90日間、シリアからの難民を無期限に、それ以外の難民を120日間、それぞれ入国禁止とする内容だった。トランプ大統領は先週の記者会見で、裁判所の差し止め命令を「とても悪い判断」だと非難する一方、その判断に合わせた新たな大統領令を出すと話していた。
事情に詳しい情報筋によれば、新大統領令は先週末の時点でまだ案を練っている状態だった。元の大統領令には、他国で迫害を受けている少数宗派を優先するとの条項があったが、宗教に基づく差別だと批判されたことを受け、修正または削除する可能性が高いという。
現在有効な非移民ビザを取り消す措置に対しては、司法省が反対、ホワイトハウスと国土安全保障省が賛成と、意見が割れている。
また、アフガニスタンやイラクで米軍に協力した通訳らに発給されてきた特別移民ビザの扱いも注目される。
シリア難民の入国を全面的に禁止した条項を修正または削除するかどうかについても、賛否両論があるという。