米ホワイトハウス、複数の報道機関を取材から排除
CNNは声明で、「トランプ政権のホワイトハウスによる受け入れがたい動きだ」「政権の気に入らない事実を報道することに対する報復措置とみられる。我々はこれに屈せず報道を続けていく」と述べた。
ニューヨーク・タイムズや他の複数の報道機関のほか、ホワイトハウス記者協会(WHCA)も今回の決定に抗議した。
ニューヨーク・タイムズのディーン・バケット編集主幹は「様々な政党の多くの政権を取材してきた長い歴史の中で、こんなことがホワイトハウスで起きたことはなかった。我々はニューヨーク・タイムズや他の報道機関の排除に強く抗議する。透明性のある政治への自由なメディアのアクセスが極めて重要な国益にかなうことは明白だ」と述べた。
ホワイトハウスの報道官室は記者団に、通常のカメラの入った記者会見がスパイサー報道官室でのギャグルに変更されると事前に通知。WHCAからこの件を問われると、代表取材を受け、他のメディアも受け入れる予定だと述べた。
WHCAはいくつかの報道機関を不公正に排除していると主張しこの決定に抗議した。だがホワイトハウスは姿勢を変えず、スパイサー報道官室に記者が到着すると、特定のメディアのみ入室が許された。
CNNの記者は午後1時45分に始まる取材に参加のため、他の大勢の記者とともに部屋に向かった。だが、当局者から参加者のリストにCNNはないと通知され追い返された。
AP通信、タイム誌、USAトゥデーの記者は、取材のあり方を問題視して取材への参加をボイコットした。