トランプ氏、核戦力強化に言及 就任後初めて
(CNN) トランプ米大統領は25日までに、ロイター通信との会見に応じ、米国の核戦力の現状について他国に後れを取っており、その優位性を回復しなければならないと戦力強化を進める考えを示した。
核なき世界の夢が実現すれば素晴らしいことだとしながらも、他国が核戦力を保持し続けるだろう現実を踏まえれば米国の核兵器を最高水準にしなければならないと強調。例え友好国であっても劣ってはならないと続けた。
トランプ氏が大統領就任後に米国の核戦力の在り方に触れたのは初めて。同氏は昨年12月、ロシアのプーチン大統領が自国の核兵器更新や拡大の計画を宣言した直後、ツイッターで世界が核兵器に関して正気の判断が出来る状態になるまで米国も戦力の大幅強化や拡大を続ける考えを表明していた。
また、プーチン大統領と会うようなことになればロシアによる明白な中距離核戦力全廃条約の違反問題を提起すると明言。米ロ間の新戦略兵器削減条約(新START)については一方的な取引と非難した。ただ、プーチン氏との会談設定の準備が現在進んでいるのかどうかは知らないと述べた。
トランプ氏はまた、中国との関係にも言及。為替操作の「大々的な王者」と断じた。核やミサイル開発を続ける北朝鮮にも触れ、中国は北朝鮮を押さえるための行動を拡大すべきだと主張し、「もしやる気があるなら簡単に問題を解決出来るはずだ」と語った。