トランプ氏の予算案が示す米国「改造」計画 国防費1割増へ
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は27日、2018会計年度(2017年10月~18年9月)の予算案について、国防費を10%増額する一方で国務省や環境保護局(EPA)の予算を削減する方針を示した。
予算編成は、大統領選でトランプ氏の支持者らが示した既存政治への不信感や、同氏が掲げた「米国第一」のスローガンを直接反映する内容だ。実現すれば、米国の政府や外交が大きく改造されることになる。
トランプ氏は27日、「これは記念すべき出来事。この危険な時代に米国の強さと安全、決意を世界に示すメッセージだ」と宣言した。
行政管理予算局(OMB)のマルバニー局長は同日の記者会見で、「予算削減の内容はトランプ氏のこれまでの演説や発言と結びつけることができるはず」「トランプ氏は約束を守り、言った通りのことを実現していることが分かるだろう」と強調した。
予算案はトランプ氏が28日夜、上下両院合同本会議での初演説で提示する。先週開催された保守系団体「保守政治行動会議(CPAC)」の年次総会でもトランプ氏らが国防費の増額に言及し、バノン首席戦略官は「行政国家の解体」などを予告していた。