トランプ米大統領、パリ協定からの離脱を表明
この発表を受け、米国内外の政界や財界からも、非難の声が相次いだ。
オバマ前大統領は異例の声明を発表し、「パリ協定に残る国は、雇用や産業創出の恩恵を受けるだろう」と述べて、トランプ大統領の決定によって米国の労働者は取り残されると指摘。「たとえ米国が主導しなくても、たとえ現政権が未来を拒む少数の国家の仲間入りをしたとしても、我々の州、都市、そして企業は取り組みを強化すると確信している」とした。
カナダのトルドー首相をはじめ複数の国の首脳が、電話などで今回の離脱表明への失望をトランプ大統領に直接伝えた。フランスのマクロン大統領は、パリ協定に交渉の余地はないと告げた。
世界最大の二酸化炭素排出国である中国は、米国が離脱しても、中国はパリ協定を順守すると表明した。