衝突事故のイージス艦、艦長らを解任 米海軍
(CNN) 米海軍は17日、フィリピン船籍の貨物船と日本沖合で衝突事故を起こしたイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」の艦長ら3人を解任すると発表した。国防総省で記者団に明らかにした。
6月に発生した衝突事故ではフィッツジェラルドの乗組員7人が死亡した。米当局は調査の結果として、フィッツジェラルド乗組員による複数の誤りと衝突直前の対応の失敗が原因になったとの見方を示していた。
解任されるのはフィッツジェラルドの艦長、副艦長、上級下士官の3人。米海軍作戦副部長のウィリアム・モラン大将は解任の処分について「それぞれの職務で指揮を執る能力に関し、わが軍での信頼を失った。艦に復帰することはない」と説明した。
衝突事故の調査は現在も続いているが、モラン大将によれば捜査が終了していなくても解任の手続きは始められるという。
海軍の説明によると衝突の発生時、艦長と副艦長はともに就寝中で、上級下士官はブリッジを離れていた。
モラン大将は当時ブリッジにいた乗組員にも明らかな状況認識の欠如が見られたと指摘。そのため多くの水兵が処分を受けたと語った。