米南部警戒、7日夜にハリケーン上陸か 中米で21人死亡
(CNN) 熱帯低気圧「ネイト」がハリケーンに発達して今週末にメキシコ湾岸地帯を襲うと予想されるなか、米南部ルイジアナからフロリダにかけての各州は警戒態勢に入った。ネイトは5日、コスタリカとニカアグラ、ホンジュラスの中米3カ国を通過。大規模な鉄砲水や土砂崩れを引き起こし、当局によると少なくとも21人が死亡した。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は6日、ルイジアナ州ニューオーリンズに出していた熱帯低気圧警報をハリケーン警報に引き上げた。ニューオーリンズから同州ポンチャトレイン湖やグランドアイランド、アラバマ・フロリダ州境にかけての地域が対象となっている。
ネイトは7日深夜ごろ、ニューオーリンズ東部に上陸する見通し。ニューオーリンズは12年前、ハリケーン「カトリーナ」により壊滅的な被害を受けた。ネイトがハリケーンとして米本土を直撃すれば、「ハービー」と「イルマ」に続きこの6週間で3つめとなる。
NHCによれば、ネイトは6日にメキシコ東部ユカタン半島に接近するなかで、カリブ海北西部の温暖な海域の上空で勢力を強めるものと予想されている。メキシコ湾岸地帯北部に到達する際にはハリケーンに発達する見込みだという。
6日午後の時点での最大風速は約29メートル。ユカタン半島近くにあるメキシコのコスメル島の北東約145キロの位置を、時速約35キロの速度で北北西に進んでいるという。