トランプ氏、対北朝鮮のミサイル防衛で40億ドル要求
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は9日までに、北朝鮮の脅威に対抗するミサイル防衛能力の早急な強化などを理由に2018会計年度(17年10月~18年9月)の国防予算に60億ドル(約6840億円)を追加計上することを連邦議会に求めた。
60億ドルのうち北朝鮮関連分は40億ドル(約4560億円)。ポール・ライアン下院議長宛ての書簡で求めた。書簡では追加計上を促す理由として、「米国や展開する米軍、同盟国を北朝鮮によるいかなる弾道ミサイル攻撃からも守るためミサイルの探知や迎撃能力を高めるさらなる努力を支える」と説明した。
残りの20億ドルのうち7億ドルは今年の6、8両月に商船と相次いで衝突事故を起こしたイージス駆逐艦2隻の修理費などに充てる。2隻はアジア太平洋地域において海軍の重要な存在感と弾道ミサイル防衛能力に寄与しているとした。
また、12億ドルは南アジア戦略推進のためとしているが、大半はアフガニスタン駐留米軍の増派に費やされる。派兵の規模は3500人。特殊作戦部隊の能力強化も狙っている。
トランプ政権は今年、540億ドルの国防費上積みを要請。艦船や航空機の追加配備に必要な増額としていた。