カナダと米国結ぶパイプライン、5千バレルの原油流出
(CNN) 米サウスダコタ州マーシャル郡で16日、カナダと米国を結ぶキーストーン・パイプラインから5000バレル(21万ガロン)あまりの原油が流出した。同パイプラインを運営するトランスカナダが明らかにした。
パイプラインは同日午前に停止され、当局が流出原因を調べている。
サウスダコタ州環境天然資源局によると、キーストーンの原油流出事故としては過去最大の規模。2016年には400バレルが流出する事故があり、除去作業に2カ月かかっていた。
現時点で、今回の流出によって水路や水系、野生生物などに影響が出たという報告は入っていないという。
トランスカナダは、州や連邦機関と連携して対応に当たっていると説明した。
流出が起きたのは、カナダのアルバータ州を起点として米オクラホマ州および米イリノイ州へと延びるパイプライン。
米テキサス州に至るキーストーン・パイプラインの全長は約4000キロ。カナダから米国への原油輸送に使われている。
米トランプ政権は今年3月、同パイプラインをネブラスカ州へと延長する「キーストーンXL」の建設計画を承認していた。
この計画に対しては、環境保護団体や先住民団体などから強い反対の声が上がっていた。