米CDCの医師が謎の失踪、1万ドルの懸賞金かけ捜索
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)に勤務していた男性医師(35)が2週間前から行方不明になり、警察が捜索を続けている。手がかりとなる情報には1万ドル(約100万円)の懸賞金がかけられた。
両親はこの2週間の間に4回、遺体が見つかったという連絡を受け、そのたびに心が引き裂かれるような思いを味わったが、いずれも別人だったことが判明した。
行方不明になっているのはティモシー・カニンガムさん。米ハーバード大学を卒業後、疫学の専門家としてCDCに勤務し、同僚や友人にも尊敬されていたという。しかし12日に気分が悪いと訴えて勤務先を早退した後、行方が分からなくなった。
心配した両親は14日、ジョージア州アトランタにあるカニンガムさんの自宅を訪問。携帯電話と鍵、財布、車、それにカニンガムさんが大切にしていた愛犬の「ボー」のみが残されているのを発見した。
以来、カニンガムさんの姿を見た人も、声を聞いた人もいない。「この失踪は何もかも異常だ」と父のテレルさんは訴える。アトランタでは、カニンガムさんについての情報提供を呼びかけるチラシが全域で配られている。
両親によると、行方不明になる前日の11日夕には電話やメッセージで連絡を取っていたが、この時のカニンガムさんは様子がおかしかったという。
12日午前5時21分には、「今起きてる?」というメッセージが母のティアさんに届いていた。サイレントモードになっていたため返信できなかったことを、ティアさんは悔やみ続けている。