米ホワイトハウス、銃から学校守る提案事項を発表
(CNN) 米国のトランプ政権は11日夜、銃規制と学校の安全にかかわる複数の提案事項を明らかにした。銃購入に当たっての身元確認の強化や、心の健康を扱うシステムの見直しといった取り組みを盛り込むが、特定の銃器の購入を認める年齢制限の正式な引き上げは含まれていない。
提案では教育省長官を議長とする委員会を立ち上げ、銃による学校での暴力を防ぐための政策提言を行う計画も示されている。一部の銃器購入に対する年齢制限は、この委員会が提案する可能性がある。
先月にはフロリダ州パークランドの高校で銃乱射事件が発生し、17人が死亡した。
ホワイトハウスはこのほか、各州と連携し、本人の意思により「特別な資格を有した」学校関係者に対して「徹底した」銃器の訓練を施す意向を表明した。また退役軍人や元警官などが教育現場での新たなキャリアに進む際の支援も行うとしている。
州司法長官に対しては、所轄の学区の取り組みが州の定める緊急時の対処行動に準拠したものかどうか審査するよう促す方針だという。
心の健康に関するプログラムについては拡大や見直しを提言。初期診療、家族への対応などをより充実させ、裁判所命令による治療を活用した取り組みもサポートするとしている。