米フロリダの歩道橋崩落 死者6人に、遺体の収容作業続く
(CNN) 米フロリダ州マイアミのフロリダ国際大学付近で建設中の歩道橋が崩落した現場から17日午前、3人の遺体が収容された。当局によると、崩落による死者は少なくとも6人に上っている。
地元警察はこの3人と、搬送先の病院で死亡した1人の身元を発表した。現場のがれきの下から車6台が回収されたが、あと少なくとも2台が下敷きになっているという。
地元当局の幹部は17日、全ての車を引き出すまで最終的な死傷者数は分からないと述べた。警察責任者は、崩落部分の規模や重さからみてがれきの撤去作業には時間がかかるだろうと語った。
歩道橋は大学構内と学生の住まいが集まる地区をつなぐために設置され、来年開通する予定だった。下を通る道路は交通量が多く、昨年8月にも学生が車にはねられて死亡する事故が起きていた。
全長約53メートルの橋げたは路肩で組み立てられ、今月10日に6時間かけて設置された。
崩落直前の13日に、設計会社のエンジニアが橋げたの北端にひび割れを見つけたとして、州運輸当局に電話をかけていたことが分かった。担当者が業務で外出中だったため、エンジニアはボイスメールを残したが、このメッセージは崩落翌日まで再生されなかったという。
ボイスメールは、ひび割れの修理が必要だが安全面に問題はないとの内容だった。崩落原因とひび割れの関係は今のところ明らかでない。