トランプ氏の元選対顧問、ウィキリークスと接触か 特別検察官が捜査と米紙
ワシントン(CNN) ロシアによる米大統領選介入疑惑を捜査しているマラー特別検察官のチームが、当時の選対顧問と内部告発サイト「ウィキリークス」とのつながりを調べていることが3日までに分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
2016年の米大統領選でトランプ陣営の助言役を務めていたロジャー・ストーン氏に対し、ウィキリークス並びにその創設者のジュリアン・アサンジュ容疑者とつながりを持っていた可能性が浮上している。WSJが2日に報じたところによると、ストーン氏の電子メールの記録には16年8月4日に「昨晩、ジュリアン・アサンジュと食事した」との記述があるという。
ストーン氏はこの記述が「冗談だった」として、アサンジュ容疑者に会っていたとする見方を否定。自身のパスポートにも、同年に出国したことを示す記録はないと主張した。アサンジュ容疑者は12年から英ロンドンのエクアドル大使館に籠城している。
トランプ陣営とウィキリークスをめぐっては、トランプ大統領の息子のドナルド・トランプ・ジュニア氏がウィキリークスとツイッター上で私的なやりとりを行うなど、複数のつながりが指摘されている。マラー氏のチームは、こうした連絡がロシアによる選挙介入を支援する意図に基づいて行われていた可能性を調べている。
トランプ大統領はロシアとの共謀の疑惑を繰り返し否定。ストーン氏は先週、ウィキリークスからいかなる形態での情報も受け取っていないと強調し、「アサンジュ容疑者が公表する以上の暴露情報について私が認識し、トランプ陣営の関係者やその他の人物と共有していたなどとする主張はまったくもって誤りだ」と述べた。