トランプ氏、G7の一部会合欠席へ 仏大統領らに批判ツイートも
(CNN) ホワイトハウスは7日、カナダで行われる主要7カ国首脳会議(G7サミット)について、トランプ大統領が気候変動や環境問題をテーマにした会合を欠席する意向であることを明らかにした。関税措置などに起因する各国首脳との対立が背景にあるとみられる。
G7サミットはカナダのケベック州で8~9日に開催される。ホワイトハウスは、トランプ大統領が9日の午前中には現地を出発する見通しだと発表。その後予定されている気候変動と環境問題の会合には側近が代わりに出席すると述べた。
事情に詳しい関係者によるとトランプ氏はこの数週間、12日に開催予定の米朝首脳会談の準備に注力しており、G7サミットに関しては出席する必要があるのかどうか疑問を呈してさえいたという。
G7サミットでのトランプ氏は、通商や気候変動を主題とした協議で不利な状況に陥ることが予想される。マクロン仏大統領は7日、ツイッターで米国に妥協しない考えを強調。「必要なら(米国を除く)6カ国で合意文書にサインすることも辞さない」と明言した。
カナダのトルドー首相も、米政権が課した鉄鋼・アルミ製品への関税をめぐりトランプ氏と電話会談で激しくやり合ったことがこのほど明らかになるなど対決姿勢を強めている。
トランプ氏は7日、ツイッターで「トルドー首相とマクロン大統領に伝えてほしい」と始まるコメントを投稿。「(カナダとフランスの)両国は米国に巨大な関税をかけ、非関税障壁も設けている。欧州連合(EU)の対米貿易黒字は1510億ドル(約16兆5800億円)に上る。カナダも(高関税によって)我が国の農業従事者を締め出している。明日、彼らに会うのが楽しみだ」と続けた。