米独立記念日のパレード狙ったテロ計画の疑い 男を逮捕
(CNN) 米オハイオ州クリーブランドで4日に予定される米独立記念日のパレードを狙い、爆弾テロを計画していた疑いで、米国人の男1人が逮捕された。
米連邦捜査局(FBI)が2日の記者会見で発表したところによると、デミトリアス・ナサニエル・ピッツ容疑者(48)は1日に逮捕され、外国のテロ組織に物質的支援を提供しようとした容疑で訴追された。
ピッツ容疑者は2017年、ソーシャルメディアへの投稿で米国に対する憎悪や国際テロ組織アルカイダへの参加希望を表明したことから、FBIの監視対象になっていた。米国内で過激思想に感化されたとみられる。
FBIのおとり捜査員が6月以降、ピッツ容疑者と接触を繰り返していた。
同容疑者は隠しどりされた録音テープの中で、米国の「核心」を攻撃するには「独立記念日のパレードに爆弾を仕掛けることだ」と持ち掛けている。クリーブランド中心部を偵察し、捜査員に公園や沿岸警備隊の拠点など、標的の画像や動画を渡していた。
当初はリモコンカーに爆弾を仕掛ける作戦だったが、先月27日の会話ではバンいっぱいに爆弾を積み込もうと提案。ただし自分は下見だけで、実行にはかかわりたくないと話した。
ピット容疑者は同日のうちに捜査員へのメッセージで、市中心部の警備が厳重なので計画は延期しようと言い出した。しかし捜査員はその後も接触を続け、アルカイダ上層部が爆破計画を承認していると伝えた。