トランプ氏、プーチン氏の訪米招請を指示 今秋で調整
ワシントン(CNN) ホワイトハウスのサンダース報道官は19日、トランプ大統領がロシアのプーチン大統領を今秋、ホワイトハウスに招待することを望んでいると明らかにした。
サンダース氏はツイッターで、「トランプ大統領はボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)に対し、プーチン大統領を今秋ワシントンに招くよう指示した」と説明。この件に関する話し合いは既に進んでいると明かした。
トランプ氏はこの数時間前、プーチン氏との再会を「楽しみにしている」とツイート。再会談の目的については、今週の会談で話し合った点の「履行開始」にこぎ着けるためとしている。
国家安全保障会議の報道官によれば、訪米招請の意向はこの日、ボルトン氏からプーチン氏に伝えられたという。
2件のツイートは、トランプ氏が対ロ関係改善の戦略を一段と進めていることを改めて示した形だ。ただ、トランプ氏のプーチン氏への姿勢をめぐっては、共和・民主両党の議員から引き続き批判の声が上がっている。
コーツ米国家情報長官はこの日インタビューで、トランプ氏とプーチン氏が首脳会談で何を話しあったのか、いまだに知らないと発言。今秋ワシントンで再会談が計画されているとの報道が出ると、不意を突かれた様子で、「今、何と言った?」と驚き、「それは特別なことになる」と述べた。
トランプ氏はフィンランド・ヘルシンキでの首脳会談後、ロシアによる2016年大統領選介入をめぐる米情報機関の評価を支持しない姿勢を示した。これ以降、自身の発言をめぐる政界の混乱の火消しを図る一方、首脳会談での対応を釈明するのは避けようとするなど、軌道修正を繰り返している。