トランプ氏、イラン側と「いつでも会う用意ある」
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は30日、これまで強く批判してきたイランとの関係について、同国側と前提条件なしでいつでも会う用意があると表明した。訪米中のコンテ・イタリア首相と会談した後の共同会見で語った。
トランプ氏は「かれらが会いたがるならもちろん会う」「最終的には恐らく会いたがるはずだ。私はかれらの望みに合わせていつでも会う用意がある」と述べ、「前提条件はない」と明言した。
トランプ政権はこれまでイランに対して強硬な姿勢を示してきた。同国と米英仏独中ロの6カ国が結んだ核合意から5月に離脱を表明し、8月からは制裁を再開する。
今月22日には戦争の危険性を警告したロハニ・イラン大統領に対し、トランプ氏が「米国を二度と脅すな」などとツイートしていた。
しかしトランプ氏は会見で「私はだれとでも会う」と述べ、首脳外交の重要性を強調。今月12日のプーチン・ロシア大統領との会談も成功したと改めて主張し、「会うことには何の問題もない」と自信を示した。
トランプ氏の対イラン姿勢にみられる変化は、北朝鮮に対する強硬姿勢から首脳会談の実現に至った経緯と同じパターンをたどっている。
ポンペオ米国務長官も米CNBCテレビとのインタビューで、「大統領は問題解決のために相手との会談を望む」と述べた。ポンペオ氏は、イラン側が行動を改め、実効性のある核合意を結ぶ姿勢を示すならば、トランプ氏は対話する用意があると説明した。