ハリケーン「ローザ」、米南西部に接近 高波と洪水の恐れ
(CNN) 米国立ハリケーンセンターは9月30日、強さの等級が最も低いカテゴリー1のハリケーン「ローザ」が風速38メートルの勢力を維持しながらメキシコ西部のバハ・カリフォルニア半島に向かっていると発表した。
ローザは10月1日にも熱帯性低気圧となって本土に上陸し、北東へ移動しながら米国南西部に激しい雨を降らせるとみられる。
ハリケーンセンターによれば、カリフォルニア州南部沿岸では30日に最大3メートルの高波や引き波が発生する見通し。1日にかけ危険な気象条件が続く予想で、南に向いた海岸は3.7~4.5メートルの高波に見舞われる恐れがある。
カリフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州に住む1000万人以上には洪水注意報が発令された。予報では30日午後からの降水量は51~101ミリ。一部地域では152ミリに達する可能性があり、生命を脅かす洪水が起きかねない状況だという。
アリゾナ州フェニックスでは、消防署が住民に対して土嚢(どのう)の無料提供の告知を行っている。CNN系列局のKPHO/KTVKが報じた。
CNNの気象専門家は、ハリケーンや熱帯性低気圧が米南西部に被害を及ぼすことは珍しいとしながらも「近年はそうしたケースが増え始めている」と指摘した。