トランプ氏、不倫疑惑の女性を「馬面」と中傷
(CNN) トランプ米大統領は18日までに、かつての不倫相手とされ、多額の「口止め料」が支払われたと主張するポルノ女優、ストーミー・ダニエルズさんを「馬面」と中傷した。
クリフォードさんはトランプ氏を名誉毀損(きそん)で訴えていたが、米連邦地裁は最近これを棄却する判断を示していた。
トランプ氏は女性の容姿をこき下ろす発言を繰り返してきた過去を持つが、この傾向は大統領選出馬を決めた2015年以降も変わっていない。
同年末には米誌「ローリング・ストーン」の記事で、共和党予備選で指名候補を争っていた元ヒューレット・パッカード最高経営責任者(CEO)のカーリー・フィオリーナ氏がテレビ出演した際の容貌(ようぼう)に言及。「あの顔を見て!次の大統領の顔と想像出来るか?!」とけなしていた。
また、16年の大統領選の終盤時に複数の女性がトランプ氏の過去の性的嫌がらせを相次いで暴露した際には告発者の1人に触れ、「信じて欲しいのだが、彼女は私の好みではない」とも言い放っていた。
ただ、トランプ氏のこれらの言動が選挙結果に響いたとは言えない。16年の大統領選の出口調査結果では、有権者10人のうちの7人が、トランプ氏の女性への中傷などには困惑しているとしたが、このグループのうちの30%が同氏に一票を投じてもいた。
トランプ氏の女性についての言動は気に入らないが、ワシントンに変化をもたらす候補者と言ったより重要な問題を考える上では決定的な要因にならないと判断する有権者の心理がうかがえた。今回の「馬面」発言も、トランプ氏への見方を変えさせる可能性は少ないと考えられる。