ボルトン補佐官、「北朝鮮は約束果たしていない」 2度目の首脳会談に期待
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスのボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は4日、ワシントン市内での会合で、北朝鮮が今年6月の米朝首脳会談で約束したことを実行していないとの見方を示し、来年早々に2度目の首脳会談を開いて実行を促したい構えを明確にした。
ボルトン氏はこの日、米紙ウォールストリート・ジャーナルが政財人を招いて毎年開催しているイベント「CEOカウンシル」で、「北朝鮮は今のところ約束を果たしていない」と指摘。「だからこそトランプ大統領は、2度目の首脳会談が有益だろうと考えている」と述べ、「年明けの早いうち、1月か2月」の会談実現を目指すと表明した。
こうした発言から、北朝鮮の非核化に向けた進展は依然として乏しいという実状がうかがえる。
ボルトン氏は、6月の首脳会談での約束を双方が確認し、実現の方法を話し合うと述べた。「北朝鮮が約束を守り切るなら、トランプ大統領はノーベル平和賞受賞に値する」「トランプ氏が扉を開けた。今度は北朝鮮が通り抜ける番だ。次回の首脳会談ではそういう進展を期待する」とも語った。
トランプ氏は1日の記者会見で、首脳会談は来年早々に開かれるだろうと語り、双方が3つの候補地を検討していると説明。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との関係は良好だと強調していた。