NYハドソン川で遺体発見のサウジ人姉妹、死因は自殺
(CNN) 米ニューヨーク市内を流れるハドソン川の河川敷で昨年10月に見つかったサウジアラビア人姉妹2人の遺体について、検視当局は24日までに、自殺によるものだと断定した。
遺体で見つかったのは米バージニア州フェアファックスに住んでいた23歳と16歳の姉妹。昨年8月24日を最後に行方が分からなくなった後、10月24日にハドソン川の河川敷で遺体で発見された。
ニューヨーク市警によると遺体はともに黒のレギンズとファーの付いたジャケットを身に着け、ガムテープで互いの腰を縛り付けた状態だった。
検視当局は今月22日に声明を出し、姉妹の死因について「自殺」と断定。「互いの体を縛って、ハドソン川に入っていった」との見方を示した。
姉妹は米国で2~3年過ごしており、フェアファックスでは避難所のような施設に滞在していた。捜査の過程で得られた証言によれば、姉妹はサウジに帰国するくらいなら自傷もしくは自殺するつもりだと語っていたという。
サウジの当局者の1人は、同国が姉妹並びに同じく米国に住んでいたその母親に対して帰国を命じていたとする報道を否定した。姉妹が米国に亡命申請していたかどうかは不明だが、サウジ当局者はCNNに対し、姉妹の母親が在留資格を理由に米国からの退去を求められていたと述べた。