アムトラックの列車が大雪で36時間立ち往生 オレゴン
(CNN) 米オレゴン州で大雪のため、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の長距離列車が36時間にわたって立ち往生した。列車は26日午後、同州ユージーンの駅に到着した。乗客らにけがはなかったという。
アムトラックの報道担当者によると、列車は乗客183人、乗員12人を乗せてシアトルからロサンゼルスへ向かう途中、オレゴン州の町オークリッジで倒木に衝突。悪天候と線路上で相次いだ倒木のため、停止したままになっていた。
線路を管理するユニオン・パシフィック鉄道の職員らが徹夜で倒木などを撤去した。列車は同社の機関車にけん引され、約70キロ北のユージーンまで引き返した。ユージーン駅での修理の後、出発駅のシアトルを目指して北へ向かっている。
オークリッジの2月の平均降雪量は1カ月で2.8センチとされるのに対し、26日朝までに数十センチの積雪があった。乗客によると、立ち往生した地点の周辺は積雪と凍結で幹線道路が閉鎖され、町は停電していた。
アムトラックの幹部は26日午前、「現地の停電と道路の閉鎖状況から、乗客にとって一番安全なのは食事や暖房、電源、トイレを提供できる車内にとどまってもらうことだと判断した」と述べた。
乗客らはトランプや楽器の演奏、ダンスなどで時間を過ごしたが、授業に間に合わないと心配する学生もいたという。日本人学生が20人乗っていたとの情報もある。