うその美談で寄付金集めた被告、州裁判所で有罪認める
(CNN) クラウドファンディングのサイトでホームレスの男に助けられたという偽の美談を掲げ、40万ドル(約4500万円)を集めた米ニュージャージー州の被告が15日、同州の裁判所で有罪を認めた。
ケイトリン・マクルーア被告(29)は交際相手だったマーク・ダミコ被告、ホームレスだったジョニー・ボビット被告と共謀し、寄付者から金をだまし取った罪で、連邦裁判所と州裁判所に起訴された。15日には州裁判所で詐欺罪を認めた。有罪が確定すれば、禁錮4年の刑を科される可能性がある。
マクルーア被告は2017年、幹線道路で立ち往生した時に、ボビット被告がガソリン代として全財産の20ドルを差し出してくれたと主張。お礼にボビット被告をホームレス生活から解放したいとして募金を呼び掛け、大きな反響を呼んだ。
ボビット被告も12日、詐欺を共謀した罪を認めていた。有罪となれば5年間の特別保護観察を言い渡され、違反した場合は禁錮5年を科される見通しだ。
ダミコ被告も州法上の詐欺、共謀の罪に問われているが、罪状認否の答弁はまだ行っていない。郡の大陪審が来月、起訴するかどうかの決定を下す。
マクルーア、ボビット両被告は先月初め、連邦法上の共謀罪でも有罪を認めていた。連邦裁判所では6月19日にマクルーア被告の量刑言い渡しが予定され、最大で禁錮20年と罰金25万ドルの刑が科される見通し。ボビット被告は最大で禁錮10年と罰金25万ドルを言い渡される可能性がある。
マクルーア被告の弁護士は、同被告がダミコ被告にそそのかされたと主張。ボビット被告に善意で手を差し伸べ、偽の募金をやめさせようとしたが、ダミコ被告が承知しなかったと話している。