米大統領選に共和党から初の挑戦者、ウェルド元州知事が出馬表明
(CNN) 2020年米大統領選に向けた与党・共和党の候補者指名争いに、ウェルド元マサチューセッツ州知事が15日、正式に出馬を表明した。共和党内からトランプ大統領に挑戦する初の候補者となった。
ウェルド氏は声明で、米国の主要政党が激しく対立するなかで「国民の声が無視され、国全体が苦しんでいる」と主張。「リンカーンが掲げた万民の平等、尊厳、機会という原則に立ち返る時だ」と述べた。
同氏は1990年代前半にマサチューセッツ州知事を2期務めた。96年には同州から上院選に出馬、05年にはニューヨーク州知事選の共和党候補者指名を目指したが、いずれも敗退。16年大統領選では第3政党、リバタリアン党の副大統領候補に指名された。
ウェルド氏はCNNとのインタビューで、トランプ政権があと6年も続くのは「政治的な惨事」になると懸念を示し、「手を挙げて出馬しなければ自分に恥ずかしい」と決意を示した。
共和党の指名が受けられなかった場合に独立候補として出馬する可能性は否定した。
ギャラップ社の世論調査によると、トランプ氏は共和党内で90%近い支持を得ている。予備選で同氏に勝てると思うかという質問に、ウェルド氏は「そう思う」と答えた。特に予備選開幕の舞台となるニューハンプシャー州で多くの時間を費やし、票を積み重ねていると述べた。
「党派を超えて物事を成し遂げる共和党員」と自身を位置付け、大統領に就任したら「超党派の内閣」を組むと約束した。
さらにトランプ氏は法を軽視し、気候変動問題に背を向け、メディアと対立しているとの批判を展開。現在の党派対立を率いている張本人はトランプ氏だと断じた。