コロンバイン事件に「取り憑かれた」生徒、銃で自殺か コロラド州
(CNN) 米コロラド州の学校19校が脅迫を受けて封鎖された事件で、捜査当局が行方を追っていた18歳の女子高校生が17日、遺体で発見された。散弾銃で自分を撃って自殺したと思われる。米連邦捜査局(FBI)などが17日に明らかにした。
女子生徒が持っていた散弾銃は、20年前の銃乱射事件で13人の犠牲者を出したコロンバイン高校近くの店で購入したものだった。
FBIなどによると、死亡していたのはフロリダ州マイアミの高校に通っていた女子生徒で、コロラド州デンバー郊外エバンズ山の山麓で遺体が見つかった。遺体には、自分で自分を撃ったとみられる傷痕があった。
コロンバイン高校の銃乱射事件は、今月20日で発生から20年になる。当局によると、女子生徒はこの事件に取り憑(つ)かれ、15日夜にフロリダ州からコロラド州に来て、コロンバイン高校近くの店で連射式の散弾銃と弾薬を購入。一連の脅迫事件を引き起こしていた。
脅迫を受けてコロラド州の学校区では16日、コロンバイン高校を含む少なくとも19校が封鎖された。容疑者の死亡を受け、各校とも18日に授業を再開する予定だが、銃乱射事件から20年目となる20日を控え、安全対策や警備を強化する。
死亡した女子生徒はフロリダ州マイアミの高校に通っていた。父親は地元紙の取材に対し、14日から娘と連絡が取れなくなっていると打ち明け、「娘には精神的な問題があったのかもしれない」と話していた。
同級生によると、女子生徒は非常に優秀で成績も良く、物静かで内気な性格だったという。