米フロリダ州銃乱射事件、学校駐在警官を訴追 銃撃現場に踏み込まず
(CNN) 米フロリダ州パークランドの高校で2018年に起きた銃乱射事件に関連して、学校駐在の警官が現場に駆け付けながら校舎の中に踏み込まず、生徒たちを守る義務を怠ったなどとして、フロリダ州の検察に訴追されたことが5日までにわかった。
訴追されたのは、同州ブロワード郡の副保安官だったスコット・ピーターソン容疑者。職務怠慢や偽証など11件の罪に問われている。同郡のグレゴリー・トニー保安官は4日付でピーターソン容疑者を懲戒免職処分とした。
2018年2月に起きた事件では、生徒や教員など17人が死亡した。ピーターソン容疑者は事件後に退職していた。
学校駐在警官だったピーターソン容疑者は、事件当日、銃声を聞いていたにもかかわらず、現場の校舎に踏み込まなかったとして非難されていた。事件の数日後には、ピーターソン容疑者が現場の校舎近くでじっとしている姿を映した映像も公開された。
調べによると、ピーターソン容疑者が現場の校舎前に到着した後に銃撃されて死亡したのは生徒5人と教員1人、負傷したのは4人だった。発砲の回数は、ピーターソン容疑者が到着した後だけで75回前後に上っていた。
ピーターソン容疑者は調べに対し、現場の校舎に到着した時点で銃声は2~3発しか聞こえなかったと供述していたが、この供述は虚偽だったと捜査当局は判断した。
同容疑者はブロワード郡拘置所に収監され、保釈金は10万2000ドル(約1100万円)に設定された。