米コロンバイン高銃乱射事件の生存者、自宅で死亡 37歳

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米コロンバイン高銃乱射事件で生き残った男性が、自宅で死亡しているのが見つかった/Courtesy Austin Eubanks/Danielle Zimmerer

米コロンバイン高銃乱射事件で生き残った男性が、自宅で死亡しているのが見つかった/Courtesy Austin Eubanks/Danielle Zimmerer

(CNN) 1999年に起きた米コロラド州コロンバイン高校の銃乱射事件で九死に一生を得、その後薬物依存に関する言論の発信にも携わっていたオースティン・ユーバンクスさんが、自宅で死亡していたことが20日までにわかった。37歳だった。

同州ラウト郡の検視当局によるとユーバンクスさんは18日早朝、自宅で死亡しているのが発見された。犯罪との関連は認められず、20日に検視解剖が行われる予定だという。

ユーバンクスさんは銃乱射事件後、医療用鎮痛剤「オピオイド」への依存に苦しみ、米国内の薬物問題に関する発言などで広く知られるようになった。自身のツイッターによると、最近ではコネティカット州で今月2日に開かれた薬物の過剰摂取防止についての会議に出席している。

CNN系列局のKMGHによれば、コロンバイン高校での銃乱射事件の当時、ユーバンクスさんは17歳だった。その日、図書館で友人らと放課後の予定を決めようとしていたところ、銃声が聞こえてきたという。

昨年、ユーバンクスさんはCNNの取材に答え「教師が1人、図書館のドアから飛び込んできて、その場にいた全員に叫んだ。テーブルの下に隠れろ、銃を持っている奴がいるぞ、と。とにかく動揺したのを覚えている」と、当時の状況を振り返った。

親友を含む数人の生徒と同じテーブルの下に潜り込んだそのおよそ10分後、犯人が図書館に侵入し、一つひとつの机の下に向かって発砲した。ユーバンクスさんは手とひざを撃たれ、親友は即死したという。

鎮痛剤による治療を受ける過程で、事件から数週間のうちにオピオイド依存にかかったというユーバンクスさん。20代は依存症と戦う日々を過ごした。その後、自宅療養で多くの治療法を試し、長期的な回復を実現していた。

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