トランプ氏、攻撃されたらイラン「壊滅」と警告
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は25日、イランに対して、米国が攻撃を受けた場合は「圧倒的」な力で反撃し、同国を「壊滅」させると警告した。
トランプ氏はツイッター上で、米国にかかわるいかなる攻撃にも「強力で圧倒的な力」をもって対処すると宣言し、「圧倒的というのは壊滅を意味する場合もあるだろう」と述べた。
また同日、ホワイトハウスで記者団に、イラン側はこの警告を深刻に受け止めるだろうと断言。緊張が高まる現状からの「出口戦略」は必要ないと語った。
一方で、イラン側が交渉する気になれば「私の用意はできている」と述べ、引き続き交渉への意欲を示した。
これに先立ち、イランのロハニ大統領はホワイトハウスが「精神障害」に陥っているなどと発言。トランプ氏がツイッターで「非常に無知で侮辱的な声明だ」「現実を理解していないことが分かる」と返すなど、非難の応酬が展開されていた。
トランプ氏はこのツイートの中で、米国はイランが即席爆弾などを使い、「2000人の米国人を殺害した」ことを忘れないとも主張した。
この人数は、米国防総省が今年4月、「2003~11年のイラクで親イラン勢力の攻撃により死亡した米軍要員は少なくとも603人」と発表した内容をはるかに上回っている。
米国のポンペオ国務長官も訪問先のアフガニスタンで、ロハニ氏の発言を「やや未熟で子どもっぽい」と批判した。
対イラン強硬派として知られるボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は訪問先のエルサレムで、トランプ氏はイランに交渉の扉を開いてきたと語り、「イランはただその扉から入ればいいだけ」と強調した。